ユネスコ世界遺産、国宝24号石窟庵
石窟はインドで造り始められ、中国を経て今の韓半島に伝えられたもの。韓半島は硬い花崗岩が多いため、インドや中国の自然の洞窟とは異なり、人工的に石を積み上げて造られた世界唯一の石窟です。仏国寺(プルグクサ)石窟庵(ソックラム)は、1995年ユネスコ世界文化遺産に指定されました。
石窟庵と太陽
現在は多様化していますが、昔は韓国の学生の修学旅行先には、慶州が選ばれることが多かったんです。
韓国人のいとこから聞いた話ですが、修学旅行で石窟庵に来たとき、ガイドさんから「石窟庵の本尊仏の額(白毫)に朝の日の出の光があたり、それが反射して日本の王(もしくは神)の目を覚ます」という話を聞いたそうです。細部が違う話がいくつかあるようですが「石窟庵と太陽」の話、90年代始めくらいまでは、修学旅行で慶州を訪れる学生たちにたびたび語られていたそうです。
「漆黒のような東海に太陽の光が赤く燃え、朝一番の日の光が吐含山(トハムサン)に走る。 石窟庵の仏の額の真ん中に白毫が映っている。 その宝石から反射した光を受け、闇の中に眠っていた他の彫像の輪郭が浮かび上がる」・・・この話は教科書やテレビのドキュメンタリー番組などで再現され、韓国人にとっては民族的な誇りの源泉ともなった。
引用:仏教ドットコム
*白毫 (백호)は、額にある点のこと。
10月29日、慶州の日の出は朝6時37分頃。5時起きでホテルを出ます。
まだ真っ暗です。
6時前に石窟庵のある吐含山(トハムサン)仏国寺(プルグッサ)に到着。
若干写真を明るく加工してますが、まだ空は真っ暗です。
平日は9時から入場可能って書いてある・・・
実はすごくそんな気もしてたんですが、いとこが「何時でも大丈夫~」と自信満々だったので「なるほど~チョゲサなんかは24時間入場できるし、大丈夫なんだね~」と信じてました。
警備のアジョッシに聞いたらね、本尊仏の前の扉も開けないそうです。
しかたないので、とりあえず東海(日本海)の日の出を見ることにしました。
望遠鏡(有料)もあります。それにしても山だからですね、かなり寒くて・・・血が凍るかとおもいました。薄着はダメ!!絶対!!
とりあえず一度ホテルに戻ります。
普門(ポモン)観光団地
コモドホテル慶州がある一帯を普門(ポムン)観光団地といいます。日帝の植民地支配期、韓国戦争が終わり、貧しかった時代を経て、文化と余暇に目が向けられ始めたのが1970年代。「観光」が注目され、朴正熙(パク・チョンヒ)政権の経済開発5か年計画の一環として、慶州の240万坪余りの広大な土地に造成されたのが、普門観光団地(ポムンリゾート)です。(団地=Complex)
1970年代に朴正煕大統領がコモドホテルを訪れた際の写真。この写真には若き日(20代)の朴槿恵(パク・クネ)前大統領もうつっています。
普門(ポムン)湖を中心に、特急ホテルやゴルフ場、レジャー施設、遊園地などが続々と建てられました。コモドホテルからは普門湖や遊園地など慶州普門リゾートが一望できます。
慶州は特級ホテルでもかなり宿泊費がリーズナブルですので、是非泊まってほしい、おすすめのホテルです。
慶州普門団地 水車広場
コモドホテル慶州前、慶州普門観光団地の水車広場。巨大な水車が目印です。
2015年に、観光団地指定40周年を記念して建てられた記念碑。「大韓民国観光の歴史、ここから始まる」と刻まれています。観光といえば、慶州から始まったんですね。
この巨大な水車は、夜にはライトアップされます。水の音が心地よく、慶州市民や観光客の憩いの場となっています。
水車の上には、なぜか星の王子様がいます。韓国では良く見かけます。
そして水車の下にはカエルがいました。
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悲しい石窟庵(ソックラム)
仏国寺(プルグクサ)石窟庵(ソックラム) 早朝に来たときは入場できなかったので・・・日中にまた石窟庵(ソックラム)のある吐含山(トハムサン)へ。石窟庵も仏国寺(プルグクサ)に属していますが、山の麓の仏 ...
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新羅の古都 慶州(キョンジュ) 金庾信(キム・ユシン)将軍
ソウルから慶州への行きかた ソウルから慶州 所要時間 費用 出発⇒到着 KTX 2時間10分 49,300ウォン ソウル駅⇒新慶州駅 ムグンファ号 5時間45分 23,800ウォン 清涼里駅⇒慶州駅 ...
住所
❍ 石窟庵(ソックラム / 석굴암)
慶尚北道 慶州市 仏国路 873-243
경상북도 경주시 불국로 873-243
❍ コモドホテル慶州(코모도 호텔 경주)
慶尚北道 慶州市 普門路 422
경상북도 경주시 보문로 422