朝鮮時代の王宮 景福宮内にある国立民俗博物館。入口から博物館へ向かう途中にある屋外展示を紹介。
景福宮正面の光化門からではなく、東側にある国立民俗博物館の入口から入場します。国立民俗博物館は入場無料。(景福宮を見学する場合は入場料3,000ウォン)
国立民俗博物館 野外展示
入口から国立民俗博物館を目指して右方向へ向かいます。
チャンスンとソッテ
屋外展示場の入口付近に、韓国でよく目にする木像、チャンスンが立てられています。“伝統的な韓国の村では裏山に守護神を祀った祭堂を、入口にはチャンスン、ソッテ、石塔、神木など信仰の対象物を置き、安泰と豊作を願った“とある。チャンスンは村の守り神であり、魔除け、境界線、道しるべとしての意味を持つ。信仰の対象物は地域によって特徴、大きさが異なる。地方によっては石で造られている場合もある。チェジュ島のトルハルバンも朝鮮時代後期にチャンスン文化が渡り変化していったものではないか、とも言われている。
トルハルバンは済州島で守り神として立てられた石像
文人石
文人石は、お墓を守る石像。文官の姿をして、手にはホル(笏:朝鮮時代、官僚が王に謁見する際に持っていたもの)を持っている。この他にも、武器をもった武官など、お墓を守る石像はさまざまな姿をしていた。
孝子閣と孝子門
孝子碑とそれを保護するために建てられた孝子閣。華麗な模様と蓮の花や龍、鳳凰の彫刻がされている。「孝」を重視していた当時の社会像と当時の建築技術、工芸文化を垣間見ることができる。
研子バンア
馬や牛の力で穀物のもみがらを取る回転式の石臼。
悟村宅
朝鮮時代後期の中流層の伝統的な形態の家屋。中央に中庭を構えたロの字になっている。棟上げ祭(建て前)の際に梁にかかれた記述が発見され、1848年に建てられたことが確認されている。慶尚北道にあった家屋を、寄贈を受け移築したもの。
思い出の町
추억의 거리は、日本語に訳すと「追憶、思い出」の「町、通り」という意味。1970~80年代の韓国人の日常とソウルの町並みを再現しています。
写真館
学生服(校服)を着て写真撮影ができます。学生服試着体験は9時30分~18時。
雑貨屋
看板の文字「연쇄점」は漢字にすると「連鎖店」で、チェーン店という意味。食料品、生活用品、雑貨、たばこなどいろいろなものを扱っていて、現代のコンビニのようなかんじでしょうか…
理髪店
漫画部屋 コバウ
当時の漫画部屋は、漫画をその場で読んだり、借りることもできたそうです。このお店の店名になっているコバウは、1950年代から連載が始まり、東亜日報、朝鮮日報など日刊紙に掲載されていた時事漫画「고바우 영감(コバウおじさん)」からつけられている。2000年に終了したが、14,139回という最長連載記録を持ち、2001年韓国のギネスブックに登録されたそうです。
約束 茶房(喫茶店)
奥にあるガラス張りの場所はミュージックボックス。ミュージックボックスは、DJがいて、リクエストに応じレコードをかけ、その曲について解説したりしてくれるブース。
教室
教室へは立ち入り禁止でした。
近年韓服を着て古宮で写真を撮影するのが人気のため、古宮周辺には韓服のレンタルショップがとても多いです。ソウルの5大古宮は、韓服を着ていくと無料で入場できます。景福宮、徳寿宮、昌徳宮、昌慶宮、慶熙宮(慶熙宮は元々入場無料)。国立民俗博物館は景福宮の中にあるため、韓服を着た人が多く雰囲気を盛り上げています。
Address
国立民俗博物館
서울특별시 종로구 삼청로 37
37 Samcheong-ro, Jongno-gu, Seoul