釜の形の伝説の岩
慶尚南道 宜寧郡と咸安郡の境を流れる南江。この南江には「鼎」の字に形が似ている岩があり「鼎巌」=釜岩 と呼ばれる。「鼎」は三本の足がついた釜の形をあらわした文字。釜岩は、水の上に見えている部分は釜の蓋に似ていて、水面の下は三つの足が支えています。
ここには鼎岩津という渡し場があり、1592年 壬申の乱当時、輝かしい戦功を立てた運気の強い場所です。
鼎岩津の戦い
郭再祐(クァク ジェウ)紅衣将軍と義兵たちが、宜寧を侵略しようと来た倭軍をむかえ討ち、義兵50人余りで日本軍 6軍 2,000人余りの全羅道への進出を阻止させた戦い
郭再祐将軍は、天降紅衣将軍(天から降りてきた紅い服の将軍)をちぢめて、紅衣将軍と呼ばれます。鼎巌の近くに、赤い衣服を着て馬に乗る郭再祐将軍の銅像が立っています。
釜岩にまつわる伝説
釜は古代中国では王の権威であり、飯の器でもあり、富を象徴するものでした。鼎巌(釜岩)近隣の住民の間では、昔から釜の蓋を支えている三本の足の方向、半径20里(8キロ)以内に、大金持ち3人が現れるという予言が伝わっていました。
そして実際に 韓国の財閥創業者3人がこの釜岩の近くで生まれ、これが伝説ではなく現実になったのです。
三星(サムスン)グループの創業者:李秉喆(イ・ビョンチョル)会長
LGグループの創業者 :具仁會(グ・インフェ)会長
曉星(ヒョソン)グループの創業者:趙弘済(チョ・ホンジェ)会長
風水地理で「鼎巌」を星座として見る人もいる。 3大財閥創業主らは幼い時から鼎巌の伝説を聞きながら成長した可能性が大きい。 このためか、彼らが設立した企業は星の名が入っている。 三星(サムスン)、ラッキー金星(LG,GSグループの旧名)、曉星(ヒョソン)など、企業名すべてに星の字が入れられているのは偶然とは言い難い点だ。
さらに、サムスンの李秉喆(イ・ビョンチョル)会長の號は湖巖(ホアム)で、LGの具仁會(グ·インフェ)会長の號は軟巌(ヨナム)だ。 これらの號に巌の字が入っているのも、鼎巌と何か関連性があるのではないかと、考えさせられる。
引用:慶南日報 정영효記者
출처:경남일보(http://www.gnnews.co.kr)
運気の強い場所として韓国人に人気の場所
釜山や大邱から出発し、一般に開放されている李秉喆(イ・ビョンチョル)会長の生家など、数箇所をめぐるバスツアーなどもあります。日本でいう「パワースポットめぐり」ですね。
昔からの伝説が真実になり、「創業や試験合格などを願えば成功する」といわれ、多くの人がレジャーがてら願いに訪れています。慶尚南道にいかれるときは、釜岩はの機運を受けに、是非足をのばしてみてくださいね。
それでは アンニョン~
Address
宜寧 釜岩(의령 솥바위)
宜寧郡 宜寧邑 鼎巌里
Gyeongsangnam-do, Euiryeong, Uiryeong-eup