成均館
朝鮮王朝時代に儒学を教えていた最高の教育機関である成均館は、孔子の祭祀を執り行う祠堂でもあります。1398年創立で、600年以上の歴史があります。
丕闡堂(ビチョンダン)
丕闡堂は、国王が成均館に出向き科挙を実施する時にいた建物。
科挙は、一定の試験を経て役人を登用する制度
明倫堂(ミョンリュンダン)
成均館や地方で儒学を教えた儒教建築物。 冬に撮影したので寒々しいですが、趣があります。
大成殿
聖人たちを祀るために設置した空間。この大成殿前には、朝鮮時代の大きなイチョウの木があり、ソウル市の記念物第37号に指定されています。
(これらの建物は2019年11月中は周辺工事中により見学できません)
成均館大学校
正門
正門から入ると、緩やか…というかわりと急な坂道です。良い運動になります。
後門
成均館大学校の後門は小高い丘のような場所にあります。後門から入る場合、長い階段またはエレベーターで3階に上ります。正門のほうは平地なので、正門から入り後門まで校内を縦断すると当然坂道になり、登るのがしんどいわけです…
後門の掲示板。下宿やコシテル、シェアハウスなど入居者募集の貼り紙。
成均館大学校の初代学長 金昌淑先生。日帝の植民地時代の独立運動家。大韓民国の政治家、詩人兼教育者。激動の時代に生き、波乱万丈な人生を送っています。
成均館大学校博物館
博物館は1964年に設立され、現在は600周年を記念して建てられた建物の地下にあります。サムスン経営の広い食堂(フードコート)と同じフロアです。この600周年記念館にはウリ銀行や郵便局も入っています。
多くの博物館は冬期も17~18時くらいまで開いていますが、ここは16時まで。入口は鍵が閉められていて、隣の事務室の職員に声をかけるよう張り紙がしてあります。名前と連絡先の記入を促されるので記帳し、扉を開けてもらい入場します。
陶磁器、書物、楽器、装身具、家具など、様々な芸術品や生活用品、成均館の歴史などが展示されています。
成均館の歴史
科挙主席合格者が着た服
試験に合格した者は、合格証を受け取った後に三日間、町を行進する慣わしがあった。そのとき身に着けた服で、薔鶯衫という儒生服に、御賜花という飾りがついた帽子をかぶった。
朝鮮時代の装飾品など。
文廟祭禮楽に使用する楽器
孔子をはじめとする中国の聖人たちの位牌が祀られている文廟。文廟で行われる祭礼のための音楽が文廟祭禮楽。に使用する楽器。
陶磁器の展示
劍如 柳熙綱先生寄贈 特別展示
柳熙綱先生は、光復(植民地からの解放)後、仁川市立博物館長、仁川市立図書館長、韓国書道家協会長などを歴任した書道家。企画展示は時期によって内容がかわります。
關西樂府は、朝鮮時代に、申光洙が書いた漢文学作品。それを柳熙綱先生が書にした力作。向かいの壁には内容の解説も展示されている。
成均館大学校博物館は、見学者はほとんどいないので、ゆっくり見てまわれます。博物館はかなり広いので、じっくり見たい場合は1~2時間必要です。春先には色鮮やかな花が咲き、秋は大学のシンボルマークになっているイチョウ並木が美しいです。
成均館大学校
ソウル特別市 鍾路区 明倫3街 53 / [道路名住所] 成均館路 25-2
(서울특별시 종로구 명륜3가 53 / 성균관로 25-2)
地下鉄4号線恵化(ヘファ)駅 徒歩10分