緩和された社会的距離置き(Social distancing)
韓国のコロナ19の新規確定診断者は4月18日、2か月ぶり(2月18日以来)に一桁の8人にとどまった。
丁世均国務総理は19日、中央災難安全対策本部会議で「4月20日から5月5日まで、今の社会的距離を置く(사회적 거리두기)根幹を維持しながら、一部の制限を緩和する」とし「防疫側面では高強度の社会的距離を置くのが最も安全だが、現実的に簡単ではなく、折衷点を見いださなければならない」と明らかにした。 続いて「現在水準の安定的な管理が続けば、5月6日からは生活の中で距離を置くこと(생활 속 거리두기)へ移行する」と付け加えた。
http://www.hani.co.kr/arti/society/health/941128.html
引用:ハンギョレ新聞
この緩和により、コロナ19の感染拡散の危険度が高く、営業・運営を禁止されていたクラブなどの遊興施設や塾、宗教施設などは、運営中断から、運営自制に勧告水準が下げられました。実質的に、営業を再開することができるようになりました。
集合禁止命令
1.ソウル市は2020.4.8午前11時よりソウル地域のすべての遊興施設に対して「感染病予防法」第49条第1項2号を根拠とし集合禁止命令を発布しました。
2.遊興施設で密接に接触がなされ、7大防疫守則の遵守ができなくなると、コロナ19集団感染が発生する可能性が勢いを増します。ソウル市民の健康および生命権を保障するためです。
3.集会禁止命令を履行しない営業主と施設利用者は告発(300万ウォン以下の罰金)されます。また、コロナ19確定診断者発生時、治療費、防疫費などに対する損害賠償を請求されます。
2020.4.8 ソウル特別市庁
宗教施設を含む一部施設の社会的距離緩和
韓国仏教の最大宗派・大韓仏教 曹渓宗第一教区の本寺、ソウル市鐘路区にある 曹渓寺。
韓国では境内や法堂が一般に開放されていて、宗教や宗派は関係なく、自由に見学、礼拝ができる寺院が多いです。
日本は無宗教の人、また家に仏壇があっても仏教徒だと自覚していない人が多い。韓国を含め、多くの国では宗教が身近にあるため、宗教に対する感覚はかなり違う。多文化を尊重する礼儀を持ち、「宗教」と聞けば拒否反応を起こし、ひとまとめにいんちき、胡散臭い、と考える人は多くないです。
4月30日は釈迦誕生日(부처님 오신 날)。仏教の年中行事の中で最も大きい名節で、韓国では1975年から公休日になっている。(陰暦の4月8日で、陽暦では毎年違う日になる)
4月30日から子どもの日(5月5日)まで、韓国もいわゆるゴールデンウィーク。この時期の感染を抑えつつも、釈迦誕生日を祝えるようにという配慮があり、一部規制が緩和されたのだと思う。
規制緩和後 初めての週末
一部の制限が緩和され初めての週末が、4月25~26日。ソウル市 鐘路区 曹渓寺で開かれた日曜の法会。
運営中断勧告から「自制」勧告に変わっても、防疫指針遵守命令はこれまでと同じく維持される。仏教信徒たちはマスク着用はもちろん、法堂への出入りの際は熱をはかり、距離を置きながら参加している。屋外の椅子も2~4メートルほどの距離を置いて設置されるなど、安全措置がとられている。
全国で全面中止されていたテンプルステイも、2か月ぶりに段階的に運営が再開されるそうです。
最近は繁華街や飲食店に少しずつ人が戻ってきていますが、まだまだ油断は禁物・・・
下の画像は、中央防疫対策本部作成、5月6日以降の生活の中の距離置き(생활 속 거리두기)に関する基本指針案、個人防疫 5大核心守則メッセージ。
韓国では「治療剤やワクチンが開発されるまでは、コロナ19以前の日常に戻ることは不可能だ」と言われています。 政府の防疫対策だけではなく、個人も積極的に防疫に協力し、参加していくことが必要です。
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