漢江と臨津江が合流するところにある烏頭山の海抜118mの頂上にある統一展望台。南北統一を願う国民の祈りを込めて、1992年に京畿道 坡州市に開館しました。
烏頭山統一展望台は軍事保護区域にあります。個人の自動車で展望台まで直接行くことはできないため、車で行く場合は統一ドンサン公営駐車場に駐車し、シャトルバスに乗り換えて5分ほど、山道を登ります。
シャトルバスは15~20分間隔で運行。時間は季節によって若干異なる | ||
3月と10月 | 平 日 公休日 |
9時~17時 |
4月~9月 | 平 日 公休日 |
9時~17時 9時~18時 |
11月~2月 | 平 日 公休日 |
9時~16時半 9時~17時 |
烏頭山(オドゥサン)統一展望台
建物内の地下1階から地上2階まで展示室となっており、南北分断に関する資料や展示を観覧できます。
展示室
南北統一に関するアート。時期によって展示は変わります。
朝鮮民主主義人民共和国の名所の写真が地域ごとに数多く展示されています。新羅時代の王の墓や朝鮮時代の建物をみてみると、韓国と同じ風景が広がっています。三面の壁に3D映像が流れ、まるで朝鮮民主主義人民共和国の街中にいるような感覚を味わえるスペースがある。
展望台から眺める北朝鮮
北韓=朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮)を肉眼で見渡すことができる展望台。天気が悪くなければ望遠鏡(無料)で、住民が歩く姿や建物などを観察することができます。人間の生活する姿はどの国も同じです。
非武装地帯 (Demilitarized Zone)の自然
DMZ
韓半島 非武装地帯 (Demilitarized Zone)
非武装地帯は、1953年に締結された「韓国休戦協定」に基づき設定された。南北軍事分界線から南北にそれぞれ 2kmの範囲を軍事衝突を防止するための緩衝地帯として設定している。
1953年の韓国戦争休戦協定から66年。非武装地帯は長い間、民間人の出入りが規制されているため、自ら回復した自然がそのまま保存されています。そのため、絶滅危惧種を含む野生の動植物が数多く生息していることが確認されています。
この非武装地帯には世界平和公園を作る計画があります。2004年から始まりましたが、地域の非武装化の必要性など諸事情から、いまだ実現していません。2018年から新たに提案され、この烏頭山統一展望台のある京畿道(キョンギド) 坡州(パジュ)市が候補地となっています。
南北統一への願い
私たちが追求するのは、ただひたすら平和です。
平和な韓半島は、核と戦争の脅威がない韓半島です。南と北がお互いを認め尊重し、ともによく暮らす韓半島です。(中略)
わたしはこの場で明確にお話します。私たちは北韓の崩壊を望まないし、いかなる形であれ吸収統一を推しすすめません。私たちは人為的な統一をも追及しません。統一は、双方が共存共栄しながら、民族共同体を回復していく過程にあります。統一は平和が定着したら、いつの日か南北間の合意により自然に成し遂げられることです。
わたしとわが政府が実現しようとするのは、ただひたすら平和なのです。
文在寅大統領(ケルバー財団 招待演説 -2017.7.6-)
離ればなれになった家族がともに暮らせる日が早く来ますように。
Address
경기도 파주시 시청로 50
50 City Hall Road, Paju, Gyeonggi-do