ビデオアートで有名な世界的現代芸術家、白南準の生活と芸術を記憶する家。
白南準記念館がある鍾路区 昌信洞は、白南準が1937年から1950年までの幼少時代を過ごした場所で、ソウル市立美術館が運営している。
この記念館には白南準の作品はなく、白南準の生活、芸術、生涯について、また白南準に敬意を表する(オマージュ)作品が展示されています。
隣接している白南準カフェは昌信洞の住民が運営。白南準に関する本や資料などが置かれ、自由に読むことができます。展示や講演、またワークショップとして、住民のための空間としても使用されています。
日本ではナムジュン・パイクと呼ばれている現代芸術家、白南準。
白南準カフェ
まずはカフェから・・・
もともとグランドピアノだったテーブル。テラス席もあり。今は寒すぎてテラスは閉鎖状態。 暖かくなったら是非座ってみたい。
韓国のカフェは、日本と比較すると全体的にお値段高めです。でもここはリーズナブルでカフェラテが 3,000ウォン。安い・・・商売目的ではないようです。
見た目はいたって普通のカフェラテ。でも味はとってもおいしい!
屋内展示室
中に入ると、新種コロナウィルス感染症予防対策で、消毒液とマスク、ソウル市災難安全対策本部のチラシが。ちなみにこの日(2020年2月20日)、昌信洞周辺を散策したけど、いたるところで平常通り、マスクが売られてました。昌信洞以外でも、ソウル市内の薬局では何十種類ものマスクが豊富にあり(ダイソーは売り切れているところがあった)、少なくともわたしの周りではマスクが手に入らず困っている、という状況はいまのところないです。
TV鏡-自画像(2017:김상돈)
『白南準は何点もの自画像を残した。その自画像は肖像ではなく、自身を省みて他人を照らす装置だ』このテレビを覗き込むと・・・
良~くみて見ると、さっきのカフェの壁にあったテレビとつながっていて、カフェの景色がさかさまに見えてる!
テクノ仏陀(2017:김상돈)
白南準の力作「TVブッダ」へ敬意を表する作品。
対面に置かれたカメラに、仏陀の姿がいくつも映るようになっている。カメラの前に立った人の姿もいいかんじに映ります。
白南準アーカイブを探して(2017:김상돈)
2006年に他界した白南準の作業室に遺されていた多くの遺品は、「白南準アーカイブ」という名前で米国のスミソニアン博物館に所蔵されている。その所蔵品を模して再構成し、新たに第二の「白南準アーカイブ」とした作品。
おもちゃの箱に日本語でフライディと書かれている。白南準は日本で暮らしたことがあるので、おそらく遺品にこのようなものがあるのでしょう。
ニューヨーク ソーホーの白南準ペンナムジュン作業室(1997: 이은주)
龍仁市にある白南準アートセンターにも、作業室をモチーフにした大きな作品があります。そこはまるごとペンナムジュンの世界で、超おすすめの場所です。
白南準の机(2017:레벨나인)
机に置かれたノートを開くと、白南準の幼少期、両親のことなど・・・書かれた内容に沿ってラジオから音声、テレビに映像が流れる。
波(2017:김상돈)
中庭でひときわ目を引く作品。『疎通と連結を媒介したペンナムジュンの輝く世界へのオマージュ作品』
白南準の作品は、わりと韓国各地で目にすることができます。
博物館や記念館は展示内容がたびたびリニューアルされる場合が多いですが、ここは二年前に来たときと内容がほぼ同じ。というかまったく変わっていなかったと思う。こじんまりしているので、記念館を見学する、というより、東大門、昌信洞周辺を散歩しながら、ふらっと立ち寄ったカフェにかっこいいアートがあった!という感じで楽しめます。
Address
ソウル特別市 鍾路区 鍾路53キル 12-1
서울특별시 종로구 종로 53길 12-1
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