高麗大学校博物館

韓国の名門大学「S.K.Y」のK、 高麗大学校博物館

高麗大学校

美術館や博物館が、平日昼に空いているのはいつものことなので、あまり気にとめていませんでした、学生も全然いない…と思ったら「放学バンハク」と呼ばれる冬休みの時期でした。大学の博物館も好きなのでいろいろ行きましたが、韓国の大学はどこもきちんと管理されてます。高麗大学校も枯葉一枚落ちてない？そんなイメージでした。

このオブジェは「休息」

虎と地球と男性のオブジェ

韓国に来てしばらくたち、ある時ふと気がついたのですが、日中は学生をほとんど見かけないんです。後に知ったのですが、中学生、高校生はみな放課後、学院ハグォンと呼ばれる予備校、または塾のようなところに通い、夜10時くらいまで勉強するのが普通なんです。確かに夜は、屋台で間食を食べている学院帰りの学生の姿をしばしば見かけます。

ドンシク

韓国は屋台がたくさんあるよ

学生の子を持つ親御さんは、日本では放課後に遊んだり、クラブ活動をする学生が多いことがうらやましい、と言います。
いま韓国は深刻な就職難時代です。いわゆる「良い大学」を卒業しても就職できないことも多いです。また、日本は在学中に就職が決まる方がほとんどですが、韓国はそうではありません。眠る時間を削って勉強する学生たちには頭が下がるのと同時に、やはり少しかわいそうだなという気持ちになります。

韓国で最高視聴率 24.622％！ドラマ「SKYスカイキャッスル」

最近、韓国では「SKYスカイキャッスル」というドラマが人気でした。題名にもなっている「SKY」は、ご存知の通り、S⇒ソウル大学、K⇒高麗（コリョ）大学、Y⇒延世（ヨンセ）大学です。ドラマは、子供を名門一流大学に入学させたい親と、その子供たちの悩みやプレッシャーなどを描いたいわゆるお受験ドラマです。ここまでする？？ というくらい恐ろし～～い出来事が次々と起こります。韓国では最高 24.622％の視聴率という、大人気ドラマでした。

100周年サムスンホール

博物館は100周年記念サムスンホールという建物の中にあります。高麗大のシンボルの虎がかっこいいです。

百年史展示室

学園祭のポスターなど

床の下にジオラマがあります

長い歴史を感じます

一階は高麗大の100年の歴史を知ることができます。監視員？の学生は完全に夢の中･･･というか「お家か??」というくらい寝てました。

チーム長

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慶州（キョンジュ）の遺跡発掘

統一新羅時代の展示。慶州キョンジュの味鄒王陵（ミチュワンヌン）の発掘に、高麗大博物館をはじめとしたさまざまな大学博物館、慶州博物館、ブヨ博物館などが発掘調査に参加して、天馬塚を発掘したそうです。

キョンジュ博物館、ブヨ博物館、天馬塚。大好き～

テヒ

統一新羅時代の金色の立像

展示物を傷めないための暗めの照明の中で、神々しく輝いています。

古美術展示室

素敵な博物館ですが、冬休みのため見学者がほとんどいませんでした。すばらしい展示物を完全にひとり占めです。ハイブランドの店舗のように美しい展示室。ティ○ァニーのようです。

朝鮮時代に描かれた絵

町の女性の髪型と服装がおしゃれです。

朝鮮時代のヤンバンの家具

李調家具と螺鈿の小物がほしくなる～

テヒ

朝鮮王朝第18代王玄宗の妃の印

ところで、韓国で亀は神聖、力と忍耐、また長寿を象徴する幸運の動物とされ、昔から愛されてきました。亀の巨大なオブジェを置いているビルや、お店の屋号に「亀」をつかっている食堂などもたまに見かけます。

朝鮮時代～大韓帝国期の展示室

現代アート展示室

現代アートの展示室もありました。ここでも監視員？の学生は、もう横になっちゃえば？といいたくなるくらい完オチしてました。室内あったかいからね･･･

チーム長

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高麗大学の設立者、金性秀キム ソンス 先生の展示室

金性秀（キムソンス）先生

金性秀先生直筆の書。仁村は號(儒教圏の別名)

金性秀キム ソンス先生は独立運動家、元大韓民国副大統領であり、事業家、ジャーナリスト、高麗大学、東亜日報の設立者でした 。この展示室では、先生の偉業や生涯について知ることができます。

ところで、近年、民族問題研究所がまとめた日帝強占期の反民族行為関連者（親日派）リストに金性秀先生の名前が載せられました。そのため、これまで高麗大学校近くの道路面住所は金性秀先生の號「仁村イチョン」より、「仁村路イチョルロ」でしたが、2018年に「高麗大路コリョデロ」に変えられました。しかしながら親日派か否か、ということについては、いまだ議論されているところです。

年上なら「先生ソンセンニム」と呼んでもＯＫ

ところで韓国では、学校の先生ではなくても「先生」と呼ぶことがよくあります。文字のとおり「先に生きている」という意味から、年上の方なら初めて会った人にも使います。またもちろん、お世話になっている方を敬う気持ちをこめ「先生」と呼ぶことも多いです。

企画展示「重さ、長さ、量を測る道具」

細工が美しい朝鮮時代のものさし

企画展示は重さ、長さ、量を測る道具の展示。古い民画に描かれた道具と並べて展示されていて、興味深い。量を測る標準機器である升や斗。

”税金を払ったり民間で取引をするために使用されたため、社会経済制度を確立するのに重要な役割を担った”

官庁で検査してから烙印を押したそうです。みな同じく、正確に量を測れるようになってこそ取引が成り立つわけですね。

博物館のある高麗大学校百周年サムスンホールには、他にも図書館や大学グッズのお店、カフェなどが入っています。大学グッズのお店は高麗大学校のシンボルの虎に関連した物など、品揃えも多く、かっこいいものが多かったです。全体的にとてもリーズナブルです。韓国のお土産としても、トラ好き、タイガースファンの方にも？おすすめです。
それでは、アンニョン～