全羅北道無形文化財 全州旗接ノリ(전주기접놀이)は、全国民俗芸術祭りで大統領賞(優勝)を受賞し、全羅北道無形文化財第63号に指定されている地域のお祭り。
全国民俗芸術祭り
全国各地から多くの団体が参加する韓国伝統公演のコンテスト。文化体育観光部とソウル特別市が主催する。
全羅北道無形文化財第63号 全州旗接ノリ
それぞれ楽器を演奏したり、踊りながら待機しています。
全州キジョンノリ
全羅北道全州市の三川洞と平和洞の村で農旗(龍旗ともいう)を持っておこなった民俗行事。夏の田植えと数回の草取りを終えた後、日程を決め近隣の村が集まり会議を行った。伝統楽器を演奏したり、旗をぶつけ合う儀式や祭りで力と技芸を競い合い、実りに感謝し、豊作を祈り、また共同体の団結を高めた。
全州旗接ノリは日帝強占期当時、弾圧で消滅したが、一部の地域で村長の保護の下、命脈を保ってきた。引き継がれてきた。 一帯は母岳山の秀麗な自然の中に広大でで肥沃な農地があり、温かい人情とともに全羅北道を代表する農心の町でもある。
参考:国立民俗博物館 韓国民俗大百科事典
http://folkency.nfm.go.kr/kr/topic/detail/4811
写真ではわからない雰囲気を動画でどうぞ・・・
大きな旗がふられ、お祭りもクライマックス!
発表会はさすが全羅北道無形文化財に指定されるだけあり、レベルが高い。農事と実りへの感謝、音楽、地域の団結。また見学していると一緒に踊りたくなるような気楽な雰囲気(実際に踊る人多し)もあり、本当に楽しめました。
ところでこの発表会の日(2019年12月22日)は冬至で、小粥豆がふるまわれるとのことで・・・
と待ってたんですが思ったより長~くかかったので、願いかなわず…ㅠㅠ かえってきました。
冬至の赤い小豆粥(パッチュク)
昔から冬至の日には赤い小粥豆を炊いて先祖を祀り、鬼を追い払い、新年の無事を祈りました。
冬至は一年で一番日が短く、陰が極まった日なので、陰の鬼(悪いもの)が盛んだという考え方。そこで、陽を象徴する赤い小豆で陰の気を払う、と考えられた。大体白玉をいれて煮るが、家族の年齢の数にあわせて煮る風習もあるという。年の数だけ、というところは日本の節分の豆と共通する部分があるようです。
韓国では小粥豆はカルグクス(韓国のうどんのようなもの)のお店のメニューにある場合が多い。ところで韓国の飲食店は、一人分の量が本当に多く、カルグクスは一人分でも洗面器か?というくらいの器になみなみの量がでてきます。以前隣に座ったお客さんが、小粥豆にお砂糖をザザザザザザと大量にいれているのを見て、びっくりしました。(慣れるとわりと普通の光景)
器が大きく量も多いので・・・お汁粉とかぜんざいも、実際に作ったらそれくらいの砂糖がいれられてるのでしょう。
小粥豆は小豆でつくられているので、もともと自然の甘みがあり、お砂糖を入れる人も、反対に塩を入れて食べる人もいて、それぞれです。
前年は、全州南部市場にあるコンナムルクッパ(全州の名物)のお店で食事&ナッスル(낮술:昼からお酒を飲むこと)してたら、前にある小粥豆の店が長蛇の列でした。
やはり冬至の日は男女老少みんな小粥豆です。
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