ソウル韓方振興センターは、地域経済の活性化と、伝統韓医学を広く知らせるために設立された複合文化施設。ソウル薬令市場の中にあります。
一階の受付には日本語のリーフレットも用意されています。まず二階のソウル薬令市韓医薬博物館の観覧料 1,000ウォンを支払い、チケットを受け取ります。
一階 伝統衣装体験室
博物館の観覧券を購入すると、一階の衣装体験室で伝統衣装の着用体験ができます。ソウルは簡単に衣装体験できる場所がとても多いですが、ここは帽子と靴も用意されていて本格的。
KOREAN MEDICINE CENTER
中央の階段で博物館のある二階にあがる(エレベーターもある)と、韓方薬センター(korean medicine center)があり、職員の方が声をかけてくれました。ここは、韓医学の優秀性と安全性について、韓国を訪れる外国人に広く知らせるための場だそう。博物館の観覧券を購入した人は、参加費無料で韓方茶の試飲と、韓方薬材を使用した匂い袋をつくることができます。体験の内容は随時変更されます。
匂い袋は4種類の韓方薬材を袋にいれてつくります。
韓方医学や韓方薬に関する多国語の冊子も用意されています。最後に簡単なアンケートを書き終了。
小物製作体験
二階には、有料で小物を作れるブースもあります。
二階 ソウル薬令市韓医薬博物館
韓方(韓国の漢方)の材料
植物をはじめ、動物や鉱物などが韓方薬(韓国の漢方)の材料になります。
ギャッと驚くものも・・・
韓方薬を作る道具
医学書 東医宝鑑(ドンイボガム)
東医宝鑑は朝鮮時代に医学者許浚が書いた医学書。古代から続く固有の医学の集結成が東医宝鑑に込められている。
薬草村の物語
薬草の歴史は人類の歴史とともに始まった。山で採れる木の実や草、種子などを食材としていた人類は、知識や経験から、病気に効果のある植物や薬草を見つけるようになる。
薬草を採取、販売、薬にして処方する流れがわかるジオラマ。
針治療
針は簡単でお金もかからず、また良い効果をみることができるため、市民から王室まで、広く使われた。朝鮮王朝実録にも、王が針治療を受けた記録が残っている。
朝鮮時代の薬房
四象体質診断
韓方(韓国の漢方)医学では、体質により異なる診断、処方がされる。個人の体質を四つに区別し、体質、性質の特性を考慮した治療法 四象体質は、朝鮮時代末期の医学者東武 李濟馬によって体系化されました。
10の質問に答えると自分がどの体質か判定してもらえます。
ソウル薬令市場の由来
一階の大きなジオラマ、普済院。病気の民に医療を施し、貧しいものに食事の提供などをした救済施設。王命により首都漢城の東側の門、興仁之門(東大門)の外に設立された。東大門、東廟周辺は人々が集まった地域で、普済院の周りに必要な薬材や食べ物、物品を供給する店が自然と増え、現在の薬令市場となった。
その他、ソウル韓方振興センターの一階には韓方を使った化粧品や食品が購入できるお店などもあります。
別館 韓方茶カフェ
祭基洞(チェギドン)ソウル薬令市場
ソウル薬令市場は、国内でもっとも韓方(漢方)産業が密集する地域であり、国内で流通している薬材の70%を扱っている。このような場所は世界にもなかなかなく、韓国独特の光景が広がっています。
ソウル薬令市場にない薬材はない!・・・というよりも、ここになければ国内にないでしょう。ソウル地下鉄1号線 祭基洞駅を降りるとすぐ、活気のある薬令市場です。韓方の匂いが苦手ではない人は、是非体験してみてほしい場所です。
Address
ソウル特別市東大門区薬令中央路26
26 Jungang-ro Yakryeong-gu, Dongdaemun-gu, Seoul
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