韓国初の公演芸術に特化した博物館
1950年に開館した国立劇場の敷地内にある公演芸術博物館。公演演芸術の継承・発展を目的ととする、韓国で初めて設立された公演芸術の歴史を記録、収集、保管する専門博物館。2009年に常設展示室を開館、一般公開。また翌年2010年には、国立劇場の創立60周年を記念し、企画展示室も開館しました。
一階には企画展示室と公演芸術の資料室があり、資料室では映像や音響などのデジタルコンテンツや、公演のプログラムなどを閲覧することができます。
常設展示室
常設展示室は二階。二階へ行く階段の踊り場には、近代の芸術公演のポスターがところせましと展示されていて、目を惹きつけます。ゆっくりポスターを眺めながら、階段を上ります。階段がちょうど建物の中心に位置しているため、右と左の二手に分かれています。まず左側へ。
階段を昇って左側のエリアでは、古代から現代までの公演芸術の歴史の流れを見ることができます。壁には大きな年表が貼られています。展示物は3つに区分され
1空間 | 公演芸術、根を張る |
2空間 | 公演芸術、花を咲かせる |
3空間 | 公演芸術、森を築く |
…といった名前がつけられています。
1空間
宮中と民間公演芸術のアニメーション映像や、さまざまな音声を聞くことができる装置が用意されています。
訪問者はわたし以外に誰もいなかったため、職員の方が親切にいろいろ教えてくれました。
2空間
開花期から近代までの展示。韓国の芸妓、妓生(キーセン)の絵や蓄音機、劇場のチケット、パンフレットなどが展示されています。昔の映画館を模したおしゃれな映像室もあり、昔の映画が上映されていました。
3空間
6.25戦争前後から現代までの公演芸術の歴史。公演プログラムや台本、レコードや舞台小物などが展示されています。
公演を主題にした展示
反対側には、公演主題の展示があり、「芸術家の部屋」「舞台装置」「舞台衣装」が展示されています。
さまざまな公演衣装が展示されています。色鮮やかで美しいです。
また、展示室の奥には、舞台公演の楽屋裏が再現されていて、たくさんの舞台衣装がかかっています。
好きな衣装をきて写真撮影をすることもできるのですが、職員の方にみられたら気まずいのでやめておきました・・・
常設展示はゆっくり見ても、一時間ほどで見学できます。また、パンフレットでこれまでの企画展示の様子を見ると、公演芸術に関する展示なだけあり、映像や音声、舞台制作の技術などが駆使された、とても華やかな展示のようです。
この博物館はソウルタワーのある南山公園からすぐの場所にあり、都心でありながら自然に囲まれた静かな場所です。国立劇場で公演を観た後に散策するのはもちろんのこと、ふらりとお散歩するのにおすすめです。
Address
59 Jangchungdan-ro, Jung-gu, Seoul