ソウル市中区新堂洞にある、朴正熙(パク・チョンヒ)家屋。
5.16軍事クーデターを計画した歴史的現場
朴正熙大統領が陸軍第7師団長だった1958年から1961年まで家族と一緒に暮らした家。韓国の近代史の大きな転換のきっかけとなった、5.16軍事クーデターを計画した場所でもあります。
建物は、1930年代、日帝強占期(日本の植民地時代)に建てられた家屋で、瓦屋根、平屋の木造建築。現在は朴正熙大統領が住んでいた当時の姿が復元されています。
この建物は、1930年代後半朝鮮都市経営株式会社が、新堂洞文化住宅地開発として造成した家屋のひとつとして、韓国住宅史の重要な資料である
引用:朴正熙家屋の案内文より
陸英修(ユク・ヨンス)女史
朴正熙大統領を語るとき、この方なしには語れません。いつも穏やかな笑顔で、多方面で活動したファーストレディ。特に教育、福祉に関心を持ち、精力的に社会奉仕活動を行いました。朴正熙大統領に反感を持っていても、陸英修女史には好意的な国民は多かったんです。多くの写真が残されていますが、いつも朗らかでありながら、やさしく微笑んでいて、本当に見る人を惹きつけます。1974年8月15日光復節の記念式典で銃弾を受け亡くなりました。
管理人の方について内部を見学
陸英修女史が建物のあちこちを生活しやすいように修理。屋根を瓦に取替え、倉庫と部屋を増築。さらに縁側、台所、ベランダを修理し、塀や門も新しくした。また庭には梅や柚子、青桐、白い木蓮、ばらやライラックを植えた。かなり大規模なリフォームです。3年しか住まなかったのは少し惜しい気がします。しかしその後、家族で国家再建最高会の議長官舎へ転居しました。
この家屋は、2008年に大韓民国の国家登録文化財第412号に指定されました。予約制で、見学する際は管理されている人の説明を聞きながら、ひと部屋ずつ一緒に見学する方式です。部屋はすっきり整理整頓、保存されてます。
以前台所だった場所には、映像室が設けられています。ここでは朴正熙大統領や5.16軍事クーデターに関連する映像を見ることができます。他にも朴正熙大統領が書いた本、関連書籍、1961年頃に出版された女性向け雑誌や、学生向け雑誌などが展示されています。
内部の見学は事前予約が必要
ゆっくり見学しても30分ほどで見て回れる広さでした。内部の見学は事前予約が必要です。朴正熙大統領、または昔の家屋に興味があるかたにおすすめです。
Address
25 (Sindang-dong) Dasan-ro 36-ga-gil, Jung-gu, Seoul