日本の国歌「君が代」の意味
突然ですが・・・「あなた洗脳されてます」
そういわれたら、おそらく誰もが「そんなわけない」「わたしは正常だ」と思いたいでしょう。
洗脳とは
対象に何らかの圧力を加えたり、強制的な方法により、特定の主義や思想を持つように仕向けること
子供は、大人や学校で教わることを信じて成長します。
最近は少なくなっているそうですが、以前は公立の小学校や中学校の教本に「君が代」が載っていて、卒業式などの場で歌わされました。日本の学校では、着席したままでいたり、歌うことを拒否することができませんでした。
学校で習う「君が代」の意味を知っている子供が、どれほどいるでしょうか?おそらく多くの人は、大人になっても「君が代」がどんな歌か「よく知らない」のが現状です。
「君が代」は『古今和歌集』に収められた、親しい人の長寿を願う歌でした。それを明治時代になり、明治憲法下で「君」は君主である「天皇」だとして曲をつけ、国歌として国民に押しつけました。このことは日本政府も国会で認めています。
すなわち「君が代」は「天皇の時代・御代」という意味であり、天皇の専制支配が、苔のむすまで・・・永遠に続くことを願い、天皇を敬い、崇める歌です。
どんなに解釈を変えても、いまだ日本で国歌とされていることが、どれほどおかしいことかわかります。
上の写真は、日帝の植民地支配期に、韓半島で毎日暗誦を強要された皇国臣民の誓詞と、君が代の歌詞が印刷されたもの。
皇国臣民の誓詞
● 私どもは、大日本帝国の臣民であります
● 私どもは、心を合わせて天皇陛下に忠義を尽くします
● 私どもは、忍苦鍛錬して立派で強い国民となります
狂気を感じませんか?あなたの家族、お子さんが毎日これを暗誦するよう強制されることを想像してみてください。日本でも、これまで何度か、卒業式などで日の丸に向かって起立したり、君が代を歌わされることに異を唱えた「日の丸・君が代訴訟」がおきています。
そして天皇制に反対するデモも、実は日本国内でたびたび起きていますが、日本ではニュースとしてとりあげません。
日帝の植民地支配から光を取り戻した日
日本では、毎年8月15日を「終戦記念日」と呼び、テレビでは戦争で亡くなった「日本人」のみを「英霊」と呼び、戦争を美化する番組を流します。でもそもそも日本の終戦記念日は、敗戦「記念日」です。そして昭和天皇の戦争責任は問われませんでした。
8月15日は韓国では光復節。文字通り光を取り戻した日、韓半島が大日本帝国の植民地支配から解放されたことを記念する日。
(*1945年8月15日に解放され、1948年8月15日に大韓民国政府を樹立した過程をあわせて光復と呼ぶ。)
日帝は植民地の民から国、名前、言葉を奪い、毎日、大人にも子供にも天皇をあがめるスローガン、皇国臣民の誓詞の暗誦を強要し、侵略戦争に利用するため「日本人」にさせようとしました。
「日本人になれ」「天皇を神とあがめろ」「母国語を使うな」「日本の名前に改名しろ」子供たちは物心ついたときから、学校では日本語の教科書で学ばされ、毎日天皇をたたえる言葉を暗誦させられる。
現代のように、インターネットやテレビがある時代ではありません。韓半島でも、天皇って神様のような存在なのかと、子供たちが洗脳されたとしても何ら不思議はありません。
そして日本の戦争のため、植民地の韓半島から最前線に送られた兵士、強制徴用された労働者、日本軍性奴隷として連れて行かれた少女たち、広島や長崎に居住していた原爆犠牲者。どれほど多くの人がひどい被害に遭い、亡くなったのか、被害者数を明らかにすることは困難です。
異国の地につれてこられ、言葉もわからず、そこがどこかもわからないまま死んでいった人たちも大勢います。そんな悲しい犠牲者たちがいたことを、ただ知ってほしいです。
あれほど「日本人になれ」といわれた民は、敗戦後、日本国籍を剥奪されました。戻れてよかった、という簡単なものではありません。「日本の」戦争で亡くなった人たち、遺族、被害者は「日本人」ではなくなったため、まともな補償は受けられませんでした。日本の「終戦記念日」には、かれらはまるで最初から存在しなかったかのように、報道されません。
在日韓国・朝鮮人と呼ばれる人たちの多くは、もともと日帝の植民地支配によって日本に渡った人たちの子孫です。そして驚くべきことに日本の多くの人が、これらを知らないのです。これらの無知は、歴史の真実を隠蔽し、修正してきた75年間の結果です。
はだしのゲンでみる「君が代」
戦争は何のためにするのか?究極的には、お金のためです。コマにされた民は無駄死にし、一方では戦争により巨万の富を築くものがいる。
天皇がなんなのか?日本の戦争がどんなものだったのか?アジア諸国で何をしてきたのか?意図的に都合の悪い歴史の真実を教えない、隠そうとするとおかしなひずみが生まれます。その証拠に、たいていの人は、天皇ってなに?と聞けば、「うーん、、、象徴・・・?」と自信なさげに答えます。その程度の認識です。矛盾だらけの天皇制度があり、日本で教育をうけた多くの人が、天皇について「よく知らない」のです。
そのなんだかよく知らない人を、なぜか天皇「陛下」。「よくわからないけど、日本の象徴。神聖な存在」と思ったなら、残念ながら、戦時中と変わらず、あなたも、あなたの大切な家族も洗脳されています。よくわからない、説明もできないものを敬い、神聖な存在だと思うのはおかしいこと…じゃないですか?
洗脳を解くには、世界のニュースを、原語で(翻訳機を使って)読むことをおすすめします。一歩外から日本を眺めてみたら、「なにかおかしい」こと、驚くほど簡単に気がつくことができます。
歴史はただ事実です。
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