雲峴宮は、朝鮮王朝第26代王の高宗が即位する前、12歳まですごした場所。高宗の父、改革派の政治家だった興宣大院君の私邸。
史跡第257号 雲峴宮(ウニョングン)
老楽堂は雲峴宮の中心となる母屋で、1864年に建てられた。
各部屋に展示された人形の前には、当時着用された衣服の名前や色についての説明文が書かれている。
興宣大院君を護衛していた千河張安と呼ばれた四人の中の一人が待機している姿。
雲峴宮 二老堂も母屋として使われた。
左は薄紫色の唐衣を着た朝鮮王朝25代王の哲宗の妃、右は金色の唐衣を着た趙大妃(高宗の養母の神貞王后)
興宣大院君の息子高宗を王と定める教書を受ける儀式「奉仕式」の場面を再現している。
驪興府大夫人閔氏(高宗の母)の誕生日を祝いに明成皇后(閔妃)(左)が訪問した場面を再現している。
景福宮で日本人に殺害された明成皇后。皇后の格式ある衣装をまとっている。
雲峴宮 夜間特別プログラム
夜間特別プログラムは、伝統茶道を体験したあと、普段は公開されていない夜間に伝統音楽・舞踊を観覧しながら、雲峴宮の夜の情緒を楽しむイベント。
伝統茶道体験
まず二老堂で韓服に着替え、伝統茶道体験。韓服は10分ほどあれば簡単に着ることができる。
二老堂で専門茶道講師の進行によって、伝統茶道を体験。先生から茶道について学びながら、伝統茶と茶菓を楽しむ。韓国には正座文化がないので、まったく堅苦しくなく、非常に気楽な雰囲気。
老楽堂(ノラッタン) 前庭のコンサート
伝統民族芸能 観覧
歴史研究者の講義
この日のメインイベント。老楽堂前庭にて「興宣大院君の改革政治の成果と限界」という主題で、祥明大学校장영숙教授、韓国放送通信大学강상규教授による講義を聴き終了。とても興味深い話でした。
雲峴宮は結婚写真の人気スポット
ところで、韓国ではカメラマンに依頼して結婚写真を撮る人が多く、写真集にしたり、大きな額に入れて部屋に飾ります。
雲峴宮では、韓服を着てカメラマン同行で結婚写真を撮っているカップルをたびたび見かけます。一日に何組も撮影していることもあるほど。雲峴宮は格式高い建物で、華やかではない分、鮮やかな色の伝統衣装が良く似合います。有名な古宮で王様と王妃のように撮影するのも良いですが、実際に生活する普通の住まいに似ている雲峴宮も、自然な良い写真が撮れるため人気なようです。
韓服&開花期衣装体験
雲峴宮では朝鮮時代の伝統衣装と開化期の衣装貸与を行っていて、雲峴宮内で記念撮影をすることができます。貸与時間は20分と短いので、先に全体を見学して写真スポットを決めてから衣装を借りると良いです。
韓服:3,300ウォン 開花期の衣装:5,500ウォン(上、下の各1着ずつ) その他の小物、アクセサリーは追加料金あり |
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貸与時間 | 20分 |
4月~10月 | 10:00~18:00 |
11月~3月 | 10:00~17:00(お昼時間12:00~13:00を除く) |
その他雲峴宮では二老堂での伝統茶体験など、事前予約制でさまざまな特別プログラムが用意されています。
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