いつも使うカードにチャージ
韓国では、5月11日午前7時から政府緊急災難支援金の申請が始まりました。信用カード、またはチェックカードへ支給されます。
参考
信用カード(=クレジットカード)
チェックカード(=日本で言うところのデビッドカードに近い。銀行口座から直接引き落とされ、残高があれば使用できる)
支援金は世帯人数によって、決まり、1人世帯は40万ウォン、2人世帯は60万ウォン、3人世帯は80万ウォン、4人以上の世帯は100万ウォン。
申請が初期に殺到することを避けるため、最初の一週間(5月11日~15日)は、世帯主の出生年度末尾によって指定された曜日のみ申請可能。
月曜日は出生年度の末数字が1・6、火曜日は2・7、水曜日は3・8、木曜日は4・9、金曜日は5・0の世帯主。 土曜日と日曜日は、出生年度に関係なく申請可能。マスク5部制 と同じです。
申請方法
KB国民、NH農協、ロッテ、BC、三星サムスン、新韓、ウリ、ハナ、現代カードの9社のカードを持っていれば、ポイント形式で支援を受けられる。
❍ カード会社のホームページやアプリからウェブ申請
❍ 銀行窓口訪問
❍ 自治体のホームページなどから
わたしは新韓、ウリなど数枚カードを持っていますが、事前に各カード会社(銀行)から、曜日5部制の申請可能日の案内と、申請を促すメッセージが届きました。
ウリカードの場合、名前、住民登録番号を入力し、電話番号で本人認証。
世帯人数や支給金額などは入力しなくともすでに登録されていて、入力が必要なのは3か所ほど。
紛らわしい!寄付のチェックボックス
申請の最終画面には、韓国らしく「寄付」チェックボックスがありました。 寄付の意思と、寄付したい金額を入力することで、緊急災難支援金を簡単に寄付できるというシステム。
ここで本人が受領する金額と勘違いして金額を入力したり、「全額寄付」チェックボックスにチェックを入れたりすると、寄付処理になる。
危うく全額寄付しそうに・・・(もちろん寄付もすばらしいことですよ)
申請初日には、確かに「寄付を選んだら変更不可」と表示されてました。翌日「申請ボタンと間違えて" 緊急災難支援金を誤って寄付した "という相談がカード社に殺到したため、当日の申請案件に限り、寄付の取り消しが認められることになった」というニュースが多かったです。
政府緊急災難支援金の申請にかかった時間は、大げさではなく1~2分。
申請から48時間以内にカカオトーク(LINEのような韓国のメッセンジャーアプリ)やSMSが届き、その後使用可能。わたしは11日の午前11時頃申請し、13日の早朝にカカオトークのメッセージが届き、使用可能となりました。
韓国のキャッシュレス化
韓国はキャッシュレス化が進んでいます。クレジットカード、チェックカードともに、バスや地下鉄の乗り換え、タクシーの支払いもできる交通カード「T-money」や「cash bee」と一体型になっているものが主流。
韓国では学生もカード、1,000ウォンのものを買うときもカード。私自身も、カードを使えない市場や問屋、ディスカウントショップ以外で現金を使うことはほとんどありません。
そのため、韓国は決済を便利に行うためのさまざまなツールがあり、各カード会社や銀行のアプリも非常に充実しています。登録する時に厳格に本人認証しているので、日々の使用は非常に簡単です。
合理的な韓国のスピード感
韓国、日本に両方住んでみて感じるのは、韓国は合理的で無駄がなく、スピード感を重視し、そして事前に充分な準備がされています。初めて韓国で銀行口座を作ったとき、キャッシュカードをその場で渡され「え??今もらえるの?」と驚いたけど・・・
たとえば区庁(区役所のような存在)や住民センター。韓国では身分証を提示すればその場で受け取れるものが多い。そして、対応が早いせいか、役所がいつも混みあっていない。
日本だったらなにかしらの書類が欲しいとき、紙の申請書に記入&押印、提出、しばらく後に別の窓口で呼ばれて・・・という手順が一般的かと思います。
韓国のやり方に慣れると、紙、印鑑、それって必要なの?と思うことしばしばあります。
「韓国は住民登録で個人情報を政府に握られている」というネトウヨの遠吠えが聞こえることもありますが、そもそもマイナンバーカードがあっても申請方法が煩雑、しかもカードリーダーなど準備しなければならない日本とは正直なところ比較のしようが…ないです。
韓国の政府緊急災難支援金 まとめ
❍ 韓国の政府緊急災難支援金の特徴は、普段使用しているクレジットカード(チェックカードも可)にチャージされる
❍ 申請にかかる時間はアプリの場合1~2分。支給は48時間以内
❍ 支援金が使える場所:一般的なスーパーやコンビニ、飲食店はほとんどOK。大型マートや百貨店、遊興施設、貴金属、電化製品、商品券購入などは不可
❍ 元々「国民生活の安定と、萎縮した経済回復のために政府が提供する国民のための安全網」という趣旨のため、8月31日までに消費しなければならない。使わなかった場合は消滅する
❍ 使用可能な店舗でいつものカードを使うと、自身の口座残高があっても、優先的に緊急災難支援金のチャージ金額から引き落とされるしくみ。使用した金額、残高はカカオトークやメッセージが瞬時に届くので、いくら残っているのかも簡単に確認可能
近所の食堂や自営業のお店にもお客さんが戻り、市民もいつものカードで、生活費として使えます。
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